ドナルド・トランプ氏が20日、米大統領に就任する。米国の未来をトランプ氏に託した有権者は何を思うのか。選挙戦での取材で知り合った支持者たちを再び訪ねた。
【前回の連載を読む】数年で「トランプ党」に様変わり アイオワの旅で共和党の深部を探る
トランプ前大統領が根強い人気を誇るのはなぜなのか。記者がある田舎町に滞在し、有権者たちと対話を重ねた1年前の連載です。今回は同じ地を1年ぶりに再訪しました。
「この国が間違った方向に進んでいるという感覚だったんだ」
内陸部のアイオワ州。かつて製造業で栄えた地方都市マスカティーンの共和党事務所で、委員長のダニエル・フリーマンさん(68)は諭すような口調で語り始めた。
「カマラ・ハリスが負けた理由は一つじゃない。10も20もある。民主党はコモンセンス(常識)から外れているとみんなが感じている」
トランスジェンダーの権利保…